SASAワーク 事務担当の妻です( .ˬ.)”
3月になるとアライグマたちの出産シーズンが始まります。子育て中のアライグマは凶暴になり追い出すのも困難になってきます。今屋根裏や床下に居つかれてしまっているお宅は出産が始まる前に対策をお勧めします!といことで今回は「アライグマ」についてお話させて頂きたいと思います。
アライグマって?
「あらいぐまラスカル」や「ぼのぼの」のアライグマちゃん など、可愛いイメージが強いアライグマですがもともと日本には生息していない外来種です。テレビアニメの人気の影響から1980年~1990年代にはアメリカより大量に輸入されペットとして飼う人が増えました。体長は60cm~100cm、しっぽの長さは20cm~40cm程度、体重は2kg~10kg程度です。大きい個体だと中型犬と大差ないほどの大きさになります。
アライグマは実は凶暴でペットに向かない性格です。2005年に特定外来種に指定され、現在はペットとして個人でアライグマを飼育することは禁止されています。脱走したり、飼い主が手に負えずあちこちで捨てられたアライグマは非常に高い繫殖力で野生化し、現在ではほぼ47都道府県全域でみられるようになりました。
アライグマがもたらす様々な被害
①糞尿被害
アライグマは雑食で田畑の野菜や果物などの農作物への被害は甚大です。それだけではなく両生類、爬虫類、魚類、鳥類や小型のほ乳類、昆虫類、甲殻類と非常に幅広く捕食をします。そのため糞尿はとても悪臭です。(夫いわく”めっちゃクサイ!!”とのことでした)
また中型犬と同じぐらいのサイズのうんちを、一定の場所に決めて排泄する「ためフン(溜め糞)」の習性があるので、屋根が腐ってしまうなど住宅への被害も発生します。咀嚼(そしゃく)をあまりしないため、虫の羽や動物の骨などが消化されない事があるため、衛生面でもとてもリスクが高くなります。
②凶暴&うるさい
屋根裏は雨風を凌げるだけでなく、断熱材が使用されていると暖かく過ごしやすいのでアライグマに限らず、害獣にとって寝床にするには最適な場所です。天井裏を移動するたびにおこるガサゴソとした騒音だけでなく、子どもが産まれると親を求めた鳴き声を発します。
以前、夫が施工したお宅ではトイレの壁の中に子アライグマが入り込んでしまい、昼夜問わず一日中鳴き続けてお客様が「寝れない」という事で、致し方なく壁を壊して取り出したそうです。
繁殖期は1月~2月、出産時期は3月~4月でこの時期は警戒心も強くなり特に凶暴化が進みます。威嚇するときは口を大きく開け、歯をむき出しにして「ギューッギューッ」「シャーッ」と鳴きます。
③住宅や倉庫などへの侵入
アライグマと言えば、リンゴなどの餌を水で洗ってる場面を思い浮かべる方も多いと思いますが、手足の指は前足・後ろ足ともに5本指で、前足の指が長く、器用に物をつかむことができます。木登りが得意で人間のように爪と前足を巧みに使い、物をつかんだりドアや扉を開けることが出来てしまいます。ネズミ対策用の侵入防止用の金網なども破ってしまうことがあります。あらゆる場所から侵入する可能性が他の害獣より高い為、扉に鍵をかけるなどの対策が必要になります。泳ぎも得意なので水回りを怖がることもありません。一度巣を作ると執着心が強い為、簡単には出ていきません。
④在来生物への影響
アライグマは雑食の捕食者で、日本においては天敵がいないため繁殖しやすい状況です。生態系への被害は大きく、希少なサンショウウオやカエルなども節操なく食べ、サキなどの鳥の営巣地を襲ったり、追い出したりします。地域ネコの餌はよく食べに現れ、餌だけでなく子ネコなども襲います。
⑤感染症リスク
他の害獣と同様にウイルスや病原菌を媒介し、人間に深刻な健康被害を引き起こす可能性が高いです。ノミ・ダニなどの寄生虫被害もよく発生します。
アライグマ駆除の注意点
アライグマの駆除を行うには、いくつか注意すべき点があります。
①違法な駆除を避ける
アライグマは外来生物法に規定された「特定外来生物」で、鳥獣保護法で保護されているほ乳類です。法律で保護されたアライグマを自治体の許可や狩猟免許なしで駆除することはできません。個人で駆除をする場合は役所や保健所に連絡し、捕獲と駆除の許可を受けるための申請が必要になります。
②動物愛護への配慮
害獣とはいえアライグマも生き物であるため、必要以上に苦しませない方法での駆除を選択するようにしましょう。
③感染症への注意
アライグマは人間に感染する病原体を持っている場合があります。駆除や清掃の際はマスクや手袋を着用し、衛生面に気を付けてください。また凶暴化したアライグマにケガを負わされた場合は、すぐに病院の受診をしてください。
アライグマの駆除方法
アライグマの駆除を行うには、適切な方法と準備が必要です。以下に具体的な駆除方法とその手順を紹介します。
①捕獲トラップの設置
アライグマ専用の捕獲トラップを用意し、彼らがよく通る場所や、食べ物の匂いが強い場所に設置します。
餌はアライグマが好む果物や魚の缶詰などを使い、トラップに誘導します。特に旬の食べ物を好みますので熟した果物などがおすすめです。
②超音波装置や忌避剤の使用
アライグマが嫌がる超音波を発生させる装置を設置し、侵入を防ぎます。超音波装置は広範囲に影響を与えるため効果的です。またアライグマが嫌がる匂い、例えば木酢液・ハッカ油などの嗅覚忌避剤を利用し、彼らが嫌がる環境を作るのも効果的です。
③屋内外の環境整備
エサになってしまうゴミは必ず密閉し、果実や食べ物を放置しないように心がけましょう。アライグマは人間の何千倍もの嗅覚を持っているため、食べ物の匂いに誘われてやってきます。また屋根裏や床下、窓や隙間から侵入されないよう、穴や隙間を修理しておくことが大切です。木登りが得意なので屋根付近の樹木から住宅に移動もします。お庭のお手入れも害獣がいなくなる環境づくりに重要となります。
今回は「アライグマについて」という内容でお話させていただきました🌸
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害獣駆除だけでなく害虫駆除、屋根・雨どいのリフォーム・点検など住まいに関するご相談、また庭木の剪定などもご相談可能ですのでぜひお気軽にご連絡ください。
こちらの記事がご覧になっていただいた方のお役に立てば幸いです🍀
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